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UC-II®とは?

UC-II®の独自の作用

UC-Ⅱ®の有用性とは? その秘密は「経口免疫寛容」という独自作用にあります。それは成分の補充を目的とするこれまでのサプリメント成分とはまったく異なります。その作用によって、UC-Ⅱ®は関節の炎症や痛みへの有用性が期待できるのです。

UC-Ⅱ®の独自の作用

UC-Ⅱ®は、「経口免疫寛容」という独自のメカニズムで関節の炎症を抑制し、軟骨の修復を促進すると考えられます。この現象は、UC-Ⅱ®に含まれる「Ⅱ型コラーゲン」が、「非変性」コラーゲンであるためにおこるのですが、これは「体内で足りなくなった栄養素や素材を補充する」という、従来のサプリメント成分の発想とはかなり異なるものです。

ポイントは、三重らせん構造を崩さないということです

「経口免疫寛容」という独自の作用メカニズムを理解するには、コラーゲンの構造と非変性Ⅱ型コラーゲンの消化について考えていく必要があります。

UC-Ⅱ®について」でも解説したように、コラーゲンは三重らせん構造という非常に強固な構造をしています。本来の構造を保ったまま抽出したコラーゲンを「非変性コラーゲン」、構造を変化させたものを「変性コラーゲン」といいます。経口摂取されたUC-II®はII型コラーゲンとしての立体構造(抗原エピトープ構造)が維持された状態で小腸の免疫器官であるパイエル板にたどり着きます。

この「三重らせん構造のまま小腸まで届く」というのがとても重要なポイントです。というのも、三重らせん構造はコラーゲン分子内にあるエピトープという部分を保護しているからです。エピトープというのは簡単にいうと、体に「私は安全な物質ですよ」ということを伝えるための身分証明書のようなものです。非変性Ⅱ型コラーゲンは三重らせん構造を保っているおかげで、この身分証明書を持った状態で、小腸にたどり着くことができるのです。

小腸には「パイエル板」という防御システムがあります

小腸の内壁には、無数のヒダがあり、ヒダの表面は絨毛(じゅうもう)と呼ばれる細かい毛のような突起で覆われています。そして、絨毛と絨毛の間には、外部から侵入してきた細菌やウイルスといった異物から身体を守る「パイエル板」という場所があり、そこにはリンパ球やマクロファージなどの免疫細胞が多数待機しています。

外部から来た異物は、小腸内にある特殊な細胞(M細胞)によって、一旦パイエル板に誘導されます。細菌やウイルスなどの異物がパイエル板に到着すると、そこからさまざまな免疫細胞が出てきて、異物を攻撃・排除し、体内への侵入を防ぐのです。

エピトープがあることで「経口免疫寛容」が促されます

この流れは、UC-Ⅱ®の場合も同様です。大きな分子のまま腸内に入ったUC-Ⅱ®の非変性Ⅱ型コラーゲンは、一旦パイエル板に誘導されます。そして、非変性Ⅱ型コラーゲンがパイエル板に到着すると、多様な免疫細胞がそこから出てきます。

ただし、細菌やウイルスとは異なり、UC-Ⅱ®の非変性Ⅱ型コラーゲンが免疫細胞により撃退されることはありません。それは身分証明書であるエピトープを持っているからです。もともと人間の免疫細胞には、口から摂取した物質の中で、「安全なものには反応しない(※)」という仕組みがあります。そのため、エピトープによって、「安全な物質」であることが証明されたUC-Ⅱ®の非変性Ⅱ型コラーゲンについては、免疫細胞は攻撃・排除といった反応をしなくなるのです。そして、このような「口から摂取した特定の物質に対して免疫反応が抑制される現象」を「経口免疫寛容」といいます。
※安全な物質に対する免疫反応として「食品アレルギー」がありますが、これは体内の経口免疫寛容が正しく機能していない場合に起きる現象です。

経口免疫寛容には、「制御性T細胞」が重要な役割を担っています

経口免疫寛容には、「制御性T細胞」という免疫細胞が重要な働きをします。制御性T細胞は、名前からも分かるように、免疫の反応(攻撃など)を抑制・制御する細胞です。UC-Ⅱ®の非変性Ⅱ型コラーゲンの影響でパイエル板から出てきた免疫細胞には、この制御性T細胞も含まれており、安全な物質であるⅡ型コラーゲンへの免疫反応を抑えるのです。

また、制御性T細胞は、UC-Ⅱ®の非変性Ⅱ型コラーゲンに対する免疫反応を抑制するだけでなく、同時に、体内にある他のⅡ型コラーゲン(非変性)に対しても、免疫反応を抑える働きをします。細かくいえば、体内に攻撃を受けているⅡ型コラーゲン(非変性)があると、制御性T細胞は小腸から出て、リンパ系を通じ血管に入ります。そして、血液に乗ってその場所に移動し、抗炎症性サイトカイン(IL-10、TGF-β)という物質を産生。免疫反応を抑えることで、Ⅱ型コラーゲン(非変性)への攻撃を中止させ、コラーゲンの分解を抑制するのです。

この「免疫反応を抑える」というのは、「炎症を抑える」という意味でもあります。そもそも、炎症というのは、損傷や感染に対する免疫反応によって引き起こされる現象で、その元となる過剰な免疫反応を抑制すれば、炎症は改善していくのです。

UC-Ⅱ®は膝関節の症状や膝軟骨の修復に有用です

このように、腸に届いたUC-Ⅱ®の非変性Ⅱ型コラーゲンは、「経口免疫寛容」を誘発し、全身のⅡ型コラーゲン(非変性)についても、免疫反応を抑えます。

体内でとくにⅡ型コラーゲン(非変性)が多く含まれているのは、膝などの関節軟骨です。そのため、関節に炎症があるような場合には、UC-Ⅱ®を摂取することで、その炎症を抑え、痛みなどの症状を緩和することが期待できるのです。さらに、制御性T細胞から出された抗炎症性サイトカイン(IL-10、TGF-β)には、関節軟骨の修復及び再生を促進する機能があることも分かってきています。

UC-Ⅱ®は、関節の炎症や痛みを軽減し、衰えた関節軟骨の修復・再生機能を取り戻すのに有用な成分です。