非変性Ⅱ型コラーゲンについて

コラーゲンとは何か?

「コラーゲンといえば美容」と考える人も少なくないかと思います。しかし、コラーゲンは単なる美容成分ではなく、私たちの生命活動にとって不可欠なもの。三重らせん構造という強靭な構造によって、体に弾力と強さを与え、健やかさをもたらすものなのです。

コラーゲンとは何か?

化粧品や美容サプリメントなどに用いられることで、「コラーゲン」という言葉は世の中に広く知られるようになりました。しかし、言葉は知っていても、コラーゲンがどのような物質で、どんな役割を持っているのか分からないという方も少なくないかと思います。

コラーゲンは体にとってなくてはならない大切な成分です。まずは、コラーゲンについて正しく理解し、イキイキとした健康な毎日に役立てましょう。

コラーゲンはタンパク質の一種です

コラーゲンは、動物の体を構成するタンパク質の1つ。私たち人間の体においても、皮膚や骨、軟骨、腱、血管、髪、爪をはじめ、全身のあらゆる組織に含まれています。

そもそも人体は、主に水分、タンパク質、脂肪、ミネラル、炭水化物からできており、全体の約60%が水分、約20%がタンパク質です。タンパク質は、私たちの生命を維持し、体を動かすために不可欠な成分として、脂質や炭水化物と並び「エネルギー産生栄養素」の1つに数えられています。

ただし、一口にタンパク質といっても、その種類はさまざまです。もともとタンパク質というのは、体内にある20種類のアミノ酸がひものように連結してできた物質で、組み合わせ方や組み合わせるアミノ酸の種類・量によって異なり、体内だけでも約10万種類のタンパク質があるといわれています。

そして、体内にあるタンパク質の中で、約30%の割合を占めるのが「コラーゲン」です。これは全身の約6%にあたる量で、体重60kgの人に換算すると、体内には約3.6kgものコラーゲンが含まれているということになります。この数字からも、コラーゲンの大切さがお分かりいただけるのではないでしょうか。

コラーゲンは細胞をつなぎ、生命活動そのものにも深く関わる物質です

私たちの身体にとって不可欠な成分であるコラーゲンですが、実際には体内でどのような役割を果たしているのでしょうか。

その役割を理解する上で大切になるのが、「細胞」と「細胞外マトリックス」という概念です。私たちの体は、受精卵という1つの細胞に始まり、それが分裂を繰り返すことで形づくられます。臓器や皮膚などはもちろん、髪の毛や血液も全て細胞でできており、成人の体には「約37兆個の細胞がある」といわれています。

加えて、人体には細胞のほかにもう1つ物質があります。それがコラーゲンを主成分とする「細胞外マトリックス」です。細胞外マトリックスとは、細胞の外側の空間を充たす物質で、細胞同士を結びつけ、細胞の集まりである組織に弾力や強度を与えるものです。体全体を補強・保持し、細胞が分裂するための「足場」にもなっていると考えられています。皮膚や臓器といった体の部位によって弾力・伸縮性が違うのは、細胞の性質によるものではなく、細胞外マトリックスの違いから生じるものです。また、骨が折れにくくしなやかなのも、細胞外マトリックスが正しく機能しているおかげなのです。

さらに、近年の研究では、細胞外マトリックスは、単に細胞をつなぎ止めるだけでなく、組織の形成や分裂といった細胞そのものの活動にも、直接影響を与えていることが分かってきています。

つまり、細胞外マトリックスの主成分であるコラーゲンは、体内にある無数の細胞を集めて強度や弾力・伸縮性を持つ組織にし、生命活動そのものを支える役割を果たしているのです。

弾力を生み出す「三重らせん構造」を持っています

コラーゲンが、組織に弾力や伸縮性をもたらす秘密は、その構造にあります。

コラーゲンの分子は、長さ約300ナノメートル(0.0003ミリ)の細長い棒のような形をしていますが、ほかのタンパク質にはない特徴として、「三重らせん構造」という特殊な構造を持っています。前にもお話ししたように、タンパク質というのは、アミノ酸が多数連結してできる物質で、この点はコラーゲンも変わりません。ただし、コラーゲンの場合は、単にアミノ酸が1本につながっているのではなく、約1,000個のアミノ酸が鎖のように連なって「ポリペプチド」というひも状の物質を形成し、3本のポリペプチドが、らせん状に絡みあってできています。そして、この三つ編みにしたロープのような分子が、網目状に強く結びつくことで、組織に強度や弾力・伸縮性を与えているのです。

コラーゲンは老化に伴い、減少し、質も低下していきます

コラーゲンの持つ弾力や伸縮性は、肌にハリやツヤを与え、骨を強靭にし、スムーズな関節の動きを可能にします。そのため、体内のコラーゲンが減少したり、コラーゲンの質が低下したりすると、私たちの体には、さまざまな悪影響が出てきます。たとえば、肌のたるみやシワ、関節痛などです。

一般的に、体の中のコラーゲンは20歳を過ぎる頃から徐々に減少し、40歳になるとピーク時の約2分の1に、60歳では約3分の1になるといわれています。さらに、加齢により、体内でタンパク質を合成する力が衰え、コラーゲンの質そのものも低下することが分かっています。年齢を重ねることで、肌にハリがなくなったり、動きづらくなったりするのは、このコラーゲン量の減少とコラーゲンの質の低下も影響しているのです。

もちろん、コラーゲンの減少スピードや質の低下具合には個人差があります。生活習慣の乱れは、コラーゲンにも影響を及ぼします。普段から、バランスの良い食事や適度な運動を心がけるようにしましょう。